QUESTION

なぜ法人がん保険は全額損金から半分(1/2)損金になったのですか?

ANSWER

一番のポイントはここ10年で法人がん保険の商品開発が進んだためです。過去の税務ルールでは、適切では無くなったため、税務ルールの変更が行われました。

一番のポイントは10年で法人がん保険の商品開発が進んだため。

 別のよくあるご質問でも紹介しましたが、2012年(平成24年)4月27日に税制の見直しが行われ、4月27日以後に契約した法人契約のがん保険は、支払った保険料が全額損金から半分(1/2)損金へと、その税務ルールに変更が加えられました。

「なぜ法人がん保険は全額損金から半分(1/2)損金になったのですか?」とのことですが、一番のポイントはここ10年で法人がん保険の商品開発が進んだためです。過去の税務ルールでは、適切では無くなったため、税務ルールの変更が行われました。

がん保険は発売当時、解約返戻金も少なく、保険料も少額でした。

 がん保険は医療保険と同じ、保険商品の大きな枠組みで言うと第三分野と呼ばれるジャンルの保険です。そのがん保険が初めて販売された当時、現行の商品とは違い、

  • 解約時に戻ってくる解約返戻金はほとんど無い。
  • 掛け捨てに近いタイプの保険。
  • 設定できる保障(保険料)も少額。

 というような商品内容でした。保険料も少額で、解約してもほとんど解約返戻金が無いため、当時の税務ルールでは、支払った保険料はその全額損金を損金とすることができました。

 その後、約10年をかけて各保険会社での商品開発が進み、

  • より解約返戻金の高い商品。
  • より高額な保障(保険料)を設定できる商品。

 が発売されるようになりました。

 大きな保険料を設定でき、しかも解約返戻金も高く設定できる。10年前の税務ルールを当てはめていては、もはや適切では無くなったため、より現行の商品内容を反映させた税務ルールが適用されるようになりました。これが法人がん保険が全額損金から半分(1/2)損金になった大きな理由です。

税務ルールの見通しなど、最新情報に興味がある方は…。

 がん保険以外の法人保険全般に言えることですが、過去のケースから考えて、

  • おおよそ3,000億円規模の保険料が集まる。
  • 節税対策商品として活用され、10年程度が経過している。

 といった目安で、こういったルールの見直しが行われることもあります。

 過去のルールが適用されることによって税収が減ってしまえば、当然、国税庁もルールの見直しを検討します。税務ルールの見通しなど、最新情報に興味がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせ・ご相談を頂ければと思います。